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2024.09.02

不動産売買

固定資産税評価額と売却相場

相続登記をご依頼いただく際、普段はあまり気にしていない
ご所有の不動産の固定資産税評価額を確認する機会があります。

「うちの土地と建物はこれぐらいの価値なんですね。」

なんて一言を言われたりする場面もございますが、
この固定資産税評価額は、実際の取引相場価格とは大きく異なることが多いです。

なぜかと言いますと、固定資産税評価額はあくまで
『固定資産税を賦課するための基準となる評価額』であり、
一般的には公示地価の70%程度の価格になると言われています。

では、取引相場価格はどうかというと、
公示地価よりも高い金額で取引されることが多い印象です。

仮に、豊田市で公示地価1,000万円程度の不動産で例えると、
・固定資産税評価額700万円
・取引相場1,200万円
というように、当然個々の不動産によって異なりますが、
ある程度の乖離が生じることの方が多いかと思います。

また、逆に固定資産税評価額においては価値があるのに、
不動産特有の個別事情により、取引価格がつかない(=売却不能)
なんていうケースもあったりします。

不動産の売却を検討する際は、簡易の査定だけに頼るのではなく、
しっかりと調査してくれるプロに相談するのがベストですね。

司法書士 佐々木孝洋