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2024.08.27

相続

法定相続分のよくある勘違い

法定相続分。
民法で定められた相続割合のことですね。

この法定相続分に関して、
「相続財産は法定相続分で分けないといけない。」
と思っている方が意外といらっしゃいます。

ご存知の方も多いかと思いますが、相続財産は、
遺産分割協議によって相続人全員が合意すれば、
法定相続分と異なる割合で分割することができます。

実際に「私たちはいらないから、お母さんが相続して老後資金に充てて。」
といったお話もよくあります。

ただし、遺産分割協議は相続人全員の合意が必要ですので、
この点は注意しないといけないですね。
それぞれの価値観や考え方の違いから、争いに発展することだってあります。

・遺された家族が思わぬ争いにならないように
・家族が相続手続きで大変な思いをしないように

そういった目的で『遺言』を作っておくのもいいかもしれませんね。

※遺言は法律の要件を満たさないと無効になってしまいますので、
弁護士や司法書士などの専門家にご相談ください。

司法書士 佐々木孝洋