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2024.09.03

お困り不動産

相続不動産を国が引き取る?

相続した土地を手放して国に引き渡すことができる制度として、
『相続土地国庫帰属制度』という制度があります。

この制度は令和5年に始まったばかりの制度で、
これまでに国が引き取った件数は2481件の申請に対して全国で667件となっています。
(令和6年7月31日時点 法務省発表)

この数字だけ見ると、約27%しか受理されていないように見えますが、
実際には審査中の不動産が多く存在しますので、
国庫への帰属が承認される確率はもっと高いと予想されます。

この制度は、以下のような特徴があります。
1.審査にかかる期間の目安は8か月
2.承認された場合、国に負担金を納める(20万円~)
3.現地の境界を明らかにする必要がある

この現地の境界を明らかするというのが、中々ハードルが高かったりします。

境界などの現地調査、申請などに関して専門家に申請のサポートを受けた場合、
その分の専門家費用まで考えると、時間だけでなく費用もそれなりにかかります。

まだ始まったばかりの新しい制度なので、今後の動向にも注目したいですね。

弊所では、豊田市の不動産に限らず相続不動産に関する相談を承っておりますので、
お困り不動産のことについても、まずはご相談ください。

司法書士 佐々木孝洋